2015年5月22日金曜日

吉野の森見学バスツアー (製材所編 建物編)

さてさて、前回の「吉野の森見学バスツアー」の続きで、製材所編・建物編です。

川上村の山から下りて、次は桜井市の製材所
吉田製材(株)さんに案内していただきました。

原木から製材品に変わっていく行程を見学。。。。。
綺麗に皮をはぎ取られた木は、原木の形や大きさによってどのようなサイズに加工するかを
職人の目で見極め、裁断されていきます。
できるかぎり無駄な端材を出さず、また木の内側・外側でサイズを変えるなど。
まさに木を知り尽くした プロ技です。


裁断された木材は 水分をまだまだいっぱい含んでいるので 乾燥工程に移っていきます。

こちらの吉田製材さんは、
天日にあて、風と日光の力で乾燥させる「天然乾燥」と
乾燥機の中で乾燥させる「人工乾燥」を併用させ、乾燥させるそうです。

乾燥方法が悪いと、耐久性はもちろん、木の香りやツヤが失われたり・・・
「乾燥」この行程にもプロの技が光ります。

乾燥を終えた木材はその後 磨かれ製材品へとなっていくのです。。。
普段目にすることはない 製材行程を見学させてもらうことで、
ただただ「木」と言ってたモノに対する 感じ方や愛着心 が芽生えました(^^)
(吉田製材株式会社HP・・・http://www.yoshidaseizai.co.jp/


次に案内されたのが、明日香村の現在建設中の
木造公共物件 「明日香庭球場クラブハウス」。



奈良県産の木材を使用した建物で、
明日香の風景の中に溶け込むようにデザインされています。

構造となる部分部分で、木材の種類を使い分け、強度や空間にあった設計が細かく
されているのには驚きました。

それぞれの木のもつ特徴を活かし、また人の手を加える事でカバーして より良い建物に
なっていくんだと、深く感じました。

今回この「吉野の森見学バスツアー」に参加させていただき、
うまく言葉に表現はできないけれど、山や森・木に対する感じ方、また当たり前の事の
素晴らしさ、そういう心の中のモノが再認識できたというか、新しい発見だったというか。。。
とにかく、「楽しい」という一言ではない、とても良い体験ツアーでした*(^-^)*

ご興味をもたれた方、是非次回の 奈良をつなぐ家づくりの会様主催の
「吉野の森見学バスツアー」に参加してみてください。。。。

奈良をつなぐ家づくりの会HP・・・http://nara-kinoie.jimdo.com/







2015年5月15日金曜日

吉野の森見学バスツアー (森の中編)

久々のブログ更新・・・すみません・・・

少し前になるのですが、
「奈良の木マーケティング協議会」のネットワーク会員さんでもある
「奈良をつなぐ家づくりの会」様が定期的に開催されている
『吉野の森見学バスツアー』に参加させていただきました。

今回のバスツアーは、
吉野の森の空気や土、香りを感じ体感しながら 歴史ある吉野林業の素晴らしさを学んだり、
またまた山を下りて製材所を見学しながら 原木が木材になっていく過程を見せていただいたり、
またまた場所を移動して 奈良の木を使った建物を見せていただいたり。
楽しみながら 奈良の木の良さを学びながら感じられるツアー内容でした(^^)/
内容盛りだくさんのため、分けてブログ掲載します。
まずは「森の中編」・・・・

訪れた森は吉野郡川上村。
皆さん、山に行ったとき、
「お!!これは綺麗に手入れされてる!!」
なーんて見方したことありますか?
説明をききながら、散策すると確かに手入れの行き届き方の違いにビックリします。
太陽の光を取り込めるように 適度に間伐され、ある一定の高さより下の木の枝はしっかり切られ真っ直ぐに伸びた木々が立ち並ぶ。
またその木々の樹齢が200年以上と聞くとさらにビックリです。
根元の土は 天然の腐葉土で とっても柔らかく甘い香りがします。
200年以上も前から木の成長と共に この環境が保たれているのだと思うと
スゴイ・・・*(^0^)*

また森の中の 水が生まれる場所 にも連れて行ってもらいました。
美しく澄んだ水が湧きだし、とても神聖な場所。
山々に降り注ぐ雨水を木々が浄化しこの水源を作っているのだと。
まるで『もののけ姫』のシシ神の森のような・・・
コケが生え、自然に落ちた杉の種から 杉の赤ちゃんが けなげに生えてる姿は
とっても 幻想的で 心落ち着く景色を堪能させていただきました。



さてさて・・・次回は製材所編。
原木が、木材に変わるところを紹介します(^^)v

奈良をつなぐ家づくりの会 HPはこちら・・・
http://nara-kinoie.jimdo.com/